『魔法少女モモルちゃんと顔狩り日記』

『魔法少女モモルちゃんと顔狩り日記』は、『ゲーム批評』2004年11月号に収録されています。
コマンドを選んで、拾ってきた魔法少女未満を立派な魔法少女に育てるのが目的のゲームです。
魔法少女は、夜な夜な外出して、都市伝説キャラをぶっ殺して、顔を狩って、肩や腰にくっつけてパワーアップします。

バグ報告や感想は、インディーズX掲示板もしくは各スタッフへ。
そもそもは、『ゲーム批評』にインディーズでゲームを作る経過を連載しよーという企画だったのである。
んで、だらだらとゲームを作っていくさまを連載しながら、ようやっと完成しそう!って時に、ゲーム批評10周年のオマケCD-ROMがつくので、収録してもいい?って聞かれて
じゃぁ、スタッフ全員の大宴会をおごってくれるんならいいよ!
と言うと、快諾。
で、締め切り数日前に、ふと「で、CD-ROMには他に何が入るんですか?」と聞くと、「いえ、他には何も入らないです」との答え。
「ぎゃーーーーーーーーー。
いやいや、いかんでしょ。CD-ROMにミニゲーム1個って、読者怒るでしょ、そりゃ。
東京ドームで、グリとグラのコンサートしてるよーなもんでしょ(錯乱してるので喩えがむちゃくちゃ)」
「うーん、そうですかー」
温度差が、温度差が!
じたばたじたばた。
「じゃぁ、他のフリーゲームも入れましょう。前号の特集で紹介したフリーゲームとか、他におもしろいのみつけてきて、フリーゲームを入れましょう」
「うーん」
って温度差が、温度差が!
CD-ROMにモモルちゃんだけ、というミジンコin武道館な状態だけは避けたいという思いで、
「いや、ぼくが許可を得たりするよーな手配しますから、よろしくよろしく」
ということで、前号のフリーゲームの特集で紹介しているフリーゲームと、個人的に好きなフリーゲームを作っている人にメールで連絡。
無事、いろんなフリーゲームがCD-ROMに収録されたのでした。

【『魔法少女モモルちゃんと顔狩り日記』スタッフ】
企画:米光一成
こどものもうそう

プログラム・グラフィックス:ババラ
BABARAGEO

グラフィックス:ウズ
ヨナキモールス

ボイス:あらまり
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音楽:Lungwort Music
Lungwort Music
その他のゲーム
CD-ROMには他にフリーゲームが8本収録されています。個性的なゲームが多いです。
解説とか紹介が本誌でつけられなかったので、こちらでちょっとずつ解説をつけていこうと思います。

CraftMさんの「コールモンスター」
モンスターを呼び出す呪文を入力して戦闘するゲーム。
正直言って、最初は、不親切なゲームだなぁと不満炸裂でした。なにしろ、画面をクリックするとゲームが終了してしまう。いじわるとしか思えない仕様で、メモ用紙とペンは必須。
紙にメモしてくれ! という製作者の叫びが聞こえてきそうなゲームなのです。
で、メモしながらプレイしていると、ちまちまメモるのが楽しくなってくる。
さらに戦闘のパズル性の高さがわかってくるとハマります。モンスターの組み合わせを考えに考え抜かないと勝てない!
モンスターの目覚めるまでのターン数、強さ、属性。さらには、配置によって変化する強さと目覚めのタイミング。それらの要素を考えて、うまく召喚しないと勝てません。
このあたりは、『お読みください.txt』を読んで(そんなに長くない)把握してから プレイしたほうが良いです、というか、そうじゃなきゃ勝てません。
そのあたりがわかってきちゃうと、抜けだせません。ぼくは「コールモンスター」専用ノートまで作っちゃいましたよ!
最初の時点で厳しすぎて、挫折しちゃいそうですが、 そこをクリアできると、この厳しさが逆に快感に変わります。

ステッパーズ・ストップのポーンさんの『意志と存在のジャンケン』
「カイジ」の戦術どんでん返しが哲学的に昇華したような展開で、己の全哲学、全存在を賭けて戦うのがジャンケンというのもイイです!
独特の台詞まわしと音楽とシステムにしびれまくり。
「突破意志のグー!」とか大好きです。